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うちの家のお話

自閉症スペクトラムの息子の就学と、3つの特別支援学級について

投稿日:

発達障がいのある我が家の息子。来年には、早いもので1年生になります。

3歳から通い始めた近所のクリニックの療育と、幼稚園、音楽療法、自治体の月1回の感覚統合訓練。それぞれで頑張って彼なりにとても成長しました。出来る事が増えた分、迷うのが就学先を、普通学級にするのか、通級指導にするのか、特別支援学級にするのかという事。

参考にならないかも知れませんが、我が家の場合と就学相談会に行くまで、どんな流れで進んで行ったのかをご紹介します。

3つの選択肢。普通学級、通級指導、特別支援学級

幼稚園も年長さんになると、息子のようなタイプの子供がいる場合、悩むのが普通学級に進学するのか、通級指導教室か、特別支援学級を選ぶのか、という進路の事。

息子の場合、広汎性発達障害、高機能自閉症、ADD、と色々な要素が混在するタイプで、結果診断名は自閉症スペクトラムとなりました。
知的にはギリギリボーダーくらいで、得意なことと不得意な事では、大きな差が出ます。

 普通学級に行けない事もないけれど、やはり自分の興味のある事は話せるのに、他の人の話が聞けない、会話の空気が読めないというコミュニケーションの特異さや、視覚優位なため耳で聞いて理解する力の弱さ、今起きている事、しなければならない事の理解度などなど、普通学級でついていくには難しい課題が沢山あります。

 幼稚園ではおっとりタイプのひょうきん者なので、他害をする事は皆無で、個別に先生からの説明や、ちょっとした手助けがあればなんとか集団行動ができたり、ほんのちょっとですがお友達とも関われたりする事ができるので、幼稚園の先生方から見ると、確かに個性的な面はあるけれど普通学級でいいのでは?と思われている様です。

通い始めて2年目になる音楽療法では、体幹トレーニングなどの療育的なものから、ピアノ演奏メインのレッスンになり、来週は発表会に出ます。また、この音楽療法で1年間鍛えた体幹は、年長さんになってから入った幼稚園の体操教室で存分に発揮され、ブリッジや手押し車なども、難なくついていけている状態です。
努力は裏切りませんでした。沢山がんばった息子は本当に偉かったと思います。

そんな中、就学を前にして週一回通っているクリニックの臨床心理士の先生は、支援学級を勧めてくださり、月一回通う自治体の発達支援センターの作業療法士の先生は、通級か普通学級を考えたほうが…と、アドバイスをして下さり、どの進路を選ぶのか親としては大変悩むところでした。

 結果的に支援学級への進級を選んだ我が家。どうしてその選択をしたのか、また、支援学級や通級指導教室がどういったもので、どのような手続きや工程があるのか、少しですが、できるだけ分かりやすく紹介しようと思います。

息子5歳8か月。こんな感じの男の子(笑)
げんちゃん紹介

興奮したり、テンションが上がると跳ねます(笑)あるあるですね~!

さて、今のところ息子の状況としては、冒頭でご紹介したものに加え、学習面に関わる部分としては、時計を読む、文字の読み書きができる、(平仮名・カタカナ・アルファベットは少し)数字の読み書き、数の把握、と、基礎的な事は理解しているようです。

ただし、発達障がい児特有の体幹の弱さと手先の不器用さから、鉛筆を持つ手が震えてしまったり、筆圧が強すぎたり弱すぎたりするので、見ていて疲れやすいだろうな~とひしひし感じます。就学した時の事を考えると、この不器用さで板書しながら、黒板を見る動作は結構しんどいんじゃないかと思います。

 視覚優位なので、目で見て理解できることは比較的簡単に覚えます。が、これが応用になってくると、厳しいです。

文字を読むことはできるのに、文章になってしまうと、特に感情や心理状態がからんで来ると理解するのに、時間がかかります。また、数字の読み書きや個数などの把握ができても、「りんごが5個、ミカンが5個あります。合わせて何個でしょう?」のような、文章と数が組み合わさってくると途端にちんぷんかんぷんになっている様です。

加えて、図形の問題は特に苦手で、問題の意味自体がつかめず、何をどうして良いのかわからなくて、いつも苦労しています。

我が家はこどもチャレンジを3歳からやっているのですが、できること、苦手なことを把握するのにとても役立っています。普通だと問題を解いていくのがメインなのでしょうが、我が家ではこうした学習ツールで、得意不得意を明確にしておく事だけでも意味があるのです。

苦手な部分をびしばしやっても、理解ができないから本人が苦労しているのであって、やればすぐにわかる様になるものでもなく、ここはじっくり進めよう、あとからゆっくり分かればいいだろう、と苦手のために全部立ち止まることなく、

できるところは進めて、苦手なものはゆっくり、と対応しやすくなるからです。それに、就学後はどこがどんな風に苦手か、担任の先生と情報交換するための、いいツールになるのではと思っています。

さらに、こどもチャレンジは1年生から、今まで通りの紙のテキストとタブレット端末を使うテキスト、どちらかを選べる様になります。
息子は断然タブレットです。視覚優位にはもってこいの教材で本当に便利な世の中になったな~と感心するばかりです。

きっと息子と同じタイプの子供さんも、とても学習がやりやすくなるのではないかと思います。

 

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会話やコミュニケーション力に不安。

 3歳くらいの頃を思えば、随分と会話が楽しめるようになりましたが、スムーズにお互い言いたいことが伝わるかと言うとまだそのレベルではありません。あいかわらず、人に何かを「あげる」「わたす」と、人から何かを「もらう」「くれた」などが、まだ使いこなせません。

もちろん、起こった出来事を時系列で把握して、話すこともなかなか難しいようです。
そして、5W1Hが苦手です。「誰が、何を、いつ、どこで、どうして、どのように」を理解して使いこなすのは、まだもうちょっと先かなと思っています。

そのため、就学後を想像したときに、例えば普通学級に進級した場合、お友達とのトラブルや、先生に訴えたいこと、聞いてほしいこと、係の仕事で伝達事項がある、など、様々な場面でこの5W1Hは必要になると思うのですが、息子にはちょっとハードルが高い様なのです。

 それから、発音も時々不明瞭で、同じ母音が続く言葉や、発音が少し複雑なものは2,3回言い直さないとスムーズに言えない場合があります。まぁ、一生懸命言い直そうとしたり、自分でも、間違った!と思って、あれ?なんだったっけ?とたずねてくる様子はかわいいのですが(笑)

これらを、総合して考えると、支援学級に進級したほうが先生の個別の指導もしてもらいやすいですし、学校生活の中で色んな事が分かりやすく展開されているので、息子本人もスムーズに毎日の学校生活が送れるのでは…と考えたわけです。

自治体の支援センターでの講座を受講して、見えてきたこと。

息子の通う自治体の支援センターでは、月に一度、発達障がい講座が開かれています。
小児科の先生や、支援学級担任の経験があるセンターの先生や、作業療法士の先生、など、その道のプロの先生方がさまざまな観点で発達障がいを抱える子供たちについて、親でもなかなかどうしていいかわからない事を、分かりやすく解説してくださいます。

特に、子育てではなく、「子育ちと発達」というお話はとても印象に残りました。

  • 子供にはそれぞれの発育・発達のペーストパターンがあり、百人百様
  • 発達のペースとパターンにタイプ名がある
  • 発達の遅れや偏りは、育て方が主な原因ではないけれど、育て方の工夫はたくさんある。
  • 幼児期には子供の個性(特性や性格)をおおづかみにしていく
  • 見立て(診断)は白黒の世界でなく、濃い灰色、薄い灰色もある
  • その子が困っていれば手助けしてあげる

更に、発達障がいについての考え方として、生まれつき脳の情報処理過程に「違い」(非定型発達特性)をもち、定型=正常・非定型=異常というのではなく、

  • 適応能力に問題が生じている状態
  • 大きな支障なく生活するために持続的な支援を必要とする状態

これらを総じて障がいの状態にあるという事であり、この障がい状態にならないために、

できるだけ早期に子供のもつ非定型発達の特性に気づき、特性を背景として生じやすい生活上の困難・トラブルに対して、子供の特性・発達に合わせた対応と支援を行い、思春期~成人期の適応行動の問題=障がいの状態を予防することが大切。

という内容を学びました。

とても説得力のあるもので、私が講座を通して感じたのは発達障がいがあるという事を重大に考えるより、その子の特性を早めに把握し、特性に合った生活スタイルや、親子の関係、発達の凸凹に応じた学習の工夫、社会とのかかわり方のサポートをどうするかによって、子供本人がいかに生きやすくなるか、人生を自分の物として過ごす事をできるかを、周りが一緒に考える事が大事なんだと感じました。

また、違う回の講座では、実際に小学校教諭の経験がある講師の先生が、小学校1年生の国語の模擬授業を行いました。そして、「今からやる、授業のペースや内容に、お子さんがどのくらいの理解ができそうか、お父さんお母さんが想像して、参考にしていただけたらと思います。」と前置きされました。

そして実際その授業のペースや内容を受けてみて、懐かしい内容だな~と思いながら、反面自分の息子がこのペースについてこられるかと思うと、これはちょっと厳しいぞ~!と実感したのです。
これで、ますます、普通学級ではなく、通級指導教室か特別支援学級という選択にしぼったわけです。

通級指導教室は満員、待機状態?支援学級には入れない?

私の住む福岡市では、年々発達障害相談の件数が増加傾向にあり、ここ20年間でじわじわと上がってきて、2~5歳の件数は3倍にもなっています。

と、同時に就学先に、通級指導教室を希望する人数も増え、昨年は通級指導教室希望人数が221人だったにもかかわらず、実際通級指導教室に入れたのは、ほぼ半分の111人でした。
私の通う支援センターでも、かなり狭き門にはなります。と言われました。

もし、この通級指導教室に入れなかった場合は、普通学級に就学して、夏休み期間などを利用して、2か月間に計6回の、通級指導教室の凝縮バージョンを支援センター等で実施して補うということでした。

そもそも、通級指導教室とは?

通常の学級での学習におおむね参加でき、一部特別な支援を必要とする子供たちが、週に数時間、同じ学校内の支援学級や、学外に設けられた通級指導教室で本人に合った必要な指導を受ける場の事を言います。

福岡市の通級指導教室の指導要領を見ると、指導時間は

  • 年間35時間~280単位時間の範囲(週1~8時間)
  • LD、ADHDに該当する児童生徒については年間10単位時間が下限

とありました。必要性の有無は個人差があるので、断言はできませんがこれを聞いたときの率直な感想は、「時間少なっ!!」とびっくりしたことです。
しかも、通級指導教室は社会性や規律を守ること、ライフスキルの向上、感覚統合訓練などがメインで、学習面のサポートは比重的には多くありません。

てことは、通常学級にいながら、少し学習のペースが遅れる可能性があるという事ですが、そこは担任や学校側とよく話し合って工夫をすれば、問題ないのだそうです。

実際、通級指導教室の見学にも行ったのですが、子供たちは楽しそうにさんかしており、保護者の方との面談もこまめに行われ、その内容も学校の担任にちゃんと連絡されるのでこちらの希望や、状況がつぶさに伝わるのはすごくいいな、と思いました。

でもなぁ~…と、私が考えたのは、週に数時間わざわざ学校を離れて通級指導教室に行くよりも、息子にとっては毎日のことなので、自分の学級で日ごろから生活する中で社会性やルール、人間関係をゆっくり学びながら、できれば遅れがちな学習面もサポートしてもらえたら、それに越したことはない、という事。

何よりもそのスタイルの方が、ゆっくりタイプの息子にはすごく合っているんじゃないかと感じたのです。

そうなると、残る選択肢は特別支援学級でした。

特別支援学級とは

特別支援学級は、おもに3つの種類に分かれます。

知的障がい特別支援学級

知的な遅れがあり、意思疎通に軽度の困難がある。日常生活を営むのに、一部支援が必要。

自閉症、情緒障がい特別支援学級

コミュニケーションや対人関係の形成や集団への苦手さはある。個別に配慮した小集団での学習。

肢体不自由特別支援学級

日常生活における基本的な動作に軽度の困難さがある。

この中でいうと本来ならば、息子は自閉症・情緒障がい支援学級がある学校に通わなくてはならないのですが、特性的には集団の苦手さよりも、意思疎通の困難や、科目によっては知的IQもボーダーを切ってくる凸凹発達なので、特別支援学級を希望しても問題ないのでは…と考えていました。

特別支援学級は、8人までの生徒に対して1人の先生が指導につきます。それも、子供たちそれぞれの学習領域に合わせた教科の指導ですので、個別にきちんと子供の状態を把握して対応してもらえます。

しかも、自宅のすぐ近くの小学校にとても評判の良い支援学級があり、もう迷わず希望することにしました。

いよいよ、就学相談会へ

就学相談会は、発達が気になる就学前の子供たちを対象に、一人ひとりどのような就学先が合っているのかを、発達センターなどで簡単な運動検査をしたり、母子ともに専門の先生と面談をしながら状況を話したりした結果、総合的な判断をもらい、就学先を最終的に決定していくものです。

まずは、就学相談会の時期が幼稚園や保育園から通知されるので、幼稚園にこちらから申し出て、必要な書類などを準備し、再び幼稚園または保育園に提出します。診断がついている場合は、主治医や支援センターなどから診断書等を添付することもあります。

診断がついていない、まだ迷っている状態でも就学相談は受けることができますので、気になるけど、一歩進めないという方は気軽に申し込んでみられてもいいかも知れません。

さて、就学相談会当日。
 私たちは13時30分からの受付だったのですが、就学前健康診断も就学相談会でうけられるという事だったので、1時間早めに会場に到着しました。既に沢山の親子が来ていました。支援センターなどへ行っていつも思うのですが、「え?この子のどこに発達障がいがあるの!?」と、びっくりする事が多いです。息子なんかよりもずっと落ち着いている子もいて、衝撃を受けることがあります。

長い待ち時間でしたが、多少走り回ったり退屈がったりする男の子達もいましたが、みんなよく我慢していたのを覚えています。
息子は、ねぇ~まだ~?まだなの~?まだ始まらない~?注射とかする~?と終始、ブツクサ文句が止まりませんでした(笑)

しりとりをしながら、やり過ごしているとまずは健康診断の順番が回ってきました。
内科検診のあと、歯牙検診、その後、いよいよ運動機能検査がありました。
運動機能検査は、係の方の口頭での指示に従い、ポーズをとったり、階段の上り下りをしたり、指示の理解度と身体の動きを見ているのかな?という感じでした。

一通り済んだあと、「じゃぁ、元の席にもどってください」と言われた息子。今まで渡ってきたマットを逆戻りし、上って下りてきた階段をまた上って下り、やってきた工程を律儀にも全部逆からやって、元の席に戻っていきました。息子らしくて、笑ってはいけないのですがつい可愛くてにやにやしながら見てしまいました(笑)

その後は、集団で遊んでいる様子を複数の専門の先生が観察するというもの。
エアトランポリンやおもちゃのボーリングのセットなどがあり、小集団で遊ぶ様子から就学後の集団行動を予測しているのかな~と思いました。

最後は、母子と支援学級の先生との個人面談です。

まずは、先生と息子の質疑応答です。名前や幼稚園名、担任の先生の名前、幼稚園が楽しいか、どんなことが好きか、好きな食べ物は何か、など、質問をしながら様子を見ている様でした。それから、私への質問です。

自宅での様子、幼稚園の担任や先生たちから聞いた息子の様子、息子の特性、そして、支援学級を希望している事、思いのたけを語ってきました(笑)

担当の支援学級の先生のお話しでは、結果がまだどうなるかは分からないけれど、支援学級に入って普通学級との交流も十分もちながら、普通学級で過ごせそうな科目については普通学級で過ごし、
サポートが必要な科目については支援学級で過ごすという事もできるので、息子さんの場合、毎年どのような成長をしていくかしっかり見ながら、その時に合ったスタイルを考えていってもいいかもしれませんね~。と言ってくださいました。

なんて理想的なプランでしょうか!
本当にそうなったらいいなぁ~!!と願うばかりです。発達障がいがあるから、という事よりも、息子に合った学習や生活スタイルを選んで行くだけ、というマインドに切り替わってしまっている私の頭は、むしろ希望でいっぱいになりました。

結果が出るのは11月半ば過ぎなので、まだまだドキドキの日々が続いております。
息子が生活しやすい、優しい環境で学習できるよう今は祈るような毎日です。

結果が出たら、またご報告したいと思います。

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