Brocade ADXをRANCIDへ追加

Brocade ADXをRANCIDで監視できるように追加手順を作成しました。
このネットワーク機器は一昔前は”foundry”と呼ばれる会社の機器でしたが、Brocadeに吸収されたようです。

なので、ここでの追加手順での注意はデバイスタイプに”foundry”と明記しなければいけません。

ちなみにですが、foundryがあった時代は、マスコットキャラで”foundryマン”っていうキャラクターがいて、フィギュアとしても配られていたんです。
転職前の会社で見たことありますが、なかなか面白いことする会社だなって感じでしたね。

ADXを追加

ADXはロードバランサーとして使われます。
設定とコマンドはCiscoに近いと思うので慣れてくれば簡単なはずです。

ということで、ホストに追加して名前解決できるようにします。

[root@t-bobo011 ~]# vi /etc/hosts

10.1.10.56 test-lb011

名前解決できるかPingを叩きましょう。

[root@t-bobo011 ~]# ping test-lb011
PING t-vlb011 (10.1.10.56) 56(84) bytes of data.
64 bytes from t-vlb011 (10.1.10.56): icmp_seq=1 ttl=63 time=0.748 ms
64 bytes from t-vlb011 (10.1.10.56): icmp_seq=2 ttl=63 time=0.391 ms
^C
--- t-vlb011 ping statistics ---
2 packets transmitted, 2 received, 0% packet loss, time 1432ms
rtt min/avg/max/mdev = 0.391/0.569/0.748/0.180 ms
[root@t-bobo011 ~]#

はい。成功です。
DNSサーバーがある方はいらないですが、サーバーがない方、検証環境などは名前解決できる方が楽ですよ。

rancid.conf作成

rancid.confでADXのグループを追加します。
今回はグループを”ADX”としました。

[root@t-bobo011]# vi /usr/local/rancid/etc/rancid.conf

#LIST_OF_GROUPS="sl joebobisp"
LIST_OF_GROUPS="cisco F5 netscreen ADX"

SVNリポジトリの作成

何度も口酸っぱく言いますが、srvadminでは作成しないこと!RANCIDがうまく動作しないです。

それでは、/usr/local/rancid/etc/rancid.conf の設定内容にしたがって、rancid-cvs コマンドで SVN リポジトリを作成します。

[root@t-bobo011 ~]# su - rancid
-bash-4.1$ /usr/local/rancid/bin/rancid-cvs

リビジョン 36 をコミットしました。
リビジョン 36 をチェックアウトしました。
リビジョン 36 です。
A configs
追加しています configs

リビジョン 37 をコミットしました。
A router.db
追加しています router.db
ファイルのデータを送信しています .
リビジョン 38 をコミットしました。
-bash-4.1$

新規グループ(ADX)のディレクトリができたことを確認します。

-bash-4.1$ cd /usr/local/rancid/var/
-bash-4.1$ ll
合計 52
drwxr-x--- 4 rancid rancid 4096 4月 4 11:58 2014 ADX
drwxr-x--- 6 rancid root 4096 3月 12 18:18 2014 CVS
drwxr-x--- 4 rancid root 4096 4月 4 11:01 2014 F5
-rw-r--r-- 1 rancid root 3772 3月 12 13:15 2014 _cloginrc.sample_original
drwxr-x--- 4 rancid root 4096 4月 4 11:01 2014 cisco
-rw------- 1 rancid root 3815 3月 12 16:22 2014 cloginrc
drwxr-x--- 4 rancid root 4096 4月 2 18:11 2014 juniper
drwxr-x--- 3 rancid root 20480 4月 4 11:01 2014 logs
drwxr-x--- 4 rancid root 4096 4月 4 11:01 2014 netscreen

うまくできましたね。
すばらしい!

.cloginに追加

ADXでのアクセス方法はtelnetとした設定にしています。

[root@t-bobo011]# vi /usr/local/rancid/.cloginrc

#ADX
add password test-lb011 pass enablepass

ネットワーク機器のリストを設定

先ほどもお伝えしましたがここは要注意です。
デバイスタイプは、Brocadeと思われている方がいるかと思いますが、そんなデバイスタイプ名はありません。

なぜかここはfoundryです。。。

[root@t-bobo011 ~]# cd /usr/local/rancid/var/ADX/
[root@t-bobo011 ADX]# vi router.db
t-vlb011:foundry:up

~

ログインテスト

ここまでくればあと少しです。
ログインコマンドで正常にログインできるか確認します。

su - rancid
/usr/local/rancid/bin/clogin test-lb011

正常にアクセスができれば最後はRANCIDの動作テストを実施します。
※必ず権限はrancidで行ってください!

su - rancid
/usr/local/rancid/bin/rancid-run

ログを確認して以下のように問題が無ければ完了です!

[root@t-bobo011 logs]# cd /usr/local/rancid/var/logs/
[root@t-bobo011 logs]# cat F5.20140402.160113
starting: Wed Apr 2 16:01:13 JST 2014

Trying to get all of the configs.
All routers sucessfully completed.

Sending configs/x-lb011
Transmitting file data .
Committed revision 25.

ending: Wed Apr 2 16:01:22 JST 2014

RANCIDで確認するとコンフィグが反映されています。
以上です!

ご検討祈ります。

以上です。




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げんき☆ひろき
インターネット関連のSEをやっています。 ネットワーク、サーバー、ストレージ、仮想基盤まで幅広く手を出しており、MVNOの構築経験もあります。 現在は、Pythonを使ったプログラミングの開発をしネットワークの自動化ツールを作成しています! Pythonの入門書も作成しているので、ぜひ参考にしてください!