NFSサーバを設定(CentOS6)シンプルで簡単なファイル共有をする

NFSは任意のディレクトリを複数のホストから同じファイルを共有することができる拡散ファイルシステムとなっています。
設定もシンプルで簡単なのでインストールから設定まであっという間にできてしまうところがいいですね。

このNFSは30年近く使われていて歴史も古いシステムです。
ファイル共有といえばFTPサーバ、SMBをよく使ったりしますが、NFSは仕組みがシンプルでWebサーバーや集計ログサーバなどでもよく使われています。

NFSをインストールするまでの流れをメモしたので記事にしておきます。

すぐにできる!NFSサーバの設定手順

それではNFSサーバのインストールですが、以下のパッケージ(nfs-utils)をインストールするだけです。

$
$ yum -y install nfs-utils
$

うまく完了すればOKです。

次にNFS で共有するディレクトリを事前に作成しておきます。

$
$ mkdir -p /exports/data
$

作成したNFSのディレクトリのオーナー権限を「nfsnobody」に変更します。

$
$ chown nfsnobody:nfsnobody /exports/data
$

自ドメインがあれば以下のファイルで5行目のコメントを解除し、自ドメイン名に変更します。

$
$ vim /etc/idmapd.conf

#Verbosity = 0
# The following should be set to the local NFSv4 domain name
# The default is the host's DNS domain name.
Domain = local.domain.edu   #を外して児ドメイン名に変更

次に共有するディレクトリの設定をします。
書式は

「共有ディレクトリをするパス 接続許可をするアドレス、もしくはネットワーク(オプション)」

となります。

※ネットワークでの設定例

$
$ vim /etc/exports

/data 192.168.1.0/24(rw,no_root_squash)

※固定IPアドレスでの設定例

$
$ vim /etc/exports

/home 192.168.1.1(rw,no_root_squash)

NFSサーバ起動しちゃいましょ。

ここまでくれば、後はNFSサーバを起動するだけです。

$
$ service rpcbind start
rpcbind を起動中:                                          [  OK  ]


$ service nfslock start
NFS statd を起動中:                                        [  OK  ]


$ service nfs start
NFS サービスを起動中:                                      [  OK  ]
NFS mountd を起動中:                                       [  OK  ]
NFS デーモンを起動中:                                      [  OK  ]
RPC idmapd を起動中:                                       [  OK  ]
$

これで、問題なくNFSが起動しました。
お疲れ様です。

NFSサーバを設定した後は自動起動の設定(chkconfig)を忘れずに!

NFSサーバを設定しても、一度、再起動したり、電源を落とすとOSが立ち上がった後はNFSサーバは起動しないので、また手動で起動をしないといけません。

いちいちそんなことをするのも面倒なので、ここは忘れず、chkconfigを設定しておきましょう。

$
$ chkconfig rpcbind on
$ chkconfig nfslock on
$ chkconfig nfs on
$

NFSクライアントの設定

NFSサーバだけ立てても意味がないのでクライアント側の設定もしちゃいましょう。

NFS のパッケージをインストール

$
$ yum -y install nfs-utils
$

マウントポイントの作成

$
$ mkdir /mnt/home
$

マウント設定
※最終行に以下のコマンドを追加しておきます。
一のアドレスは構築したNFSサーバのアドレスです。

$
$ vim /etc/fstab
------
192.168.1.1:/home /mnt/home nfs defaults 0 0

OS起動時に、上記の設定で自動マウントされます。

以下のコマンドでマウントします。

$
$ mount /mnt/home
$

マウントがうまくできたか確認をします。
以下のような表示が出ればOKです。

$
$ nfsstat -m

/mnt/home from 192.168.1.1:/home
 Flags:	rw,relatime,vers=4.0,rsize=131072,wsize=131072,namlen=255,hard,proto=tcp,port=0,timeo=600,retrans=2,sec=sys,clientaddr=192.168.1.1,local_lock=none,addr=192.168.1.1
$

確認コマンド

NFSサーバの確認コマンドは以下コマンドで確認できます。

※サーバー統計情報の確認

$
$ nfsstat -s
$

※クライアント統計情報の確認

$
$ nfsstat -c
$

NFSサーバは簡単にできるのでぜひお試しを。
ちなみにレンタルサーバを借りて構築すると結構便利ですよ。




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げんき☆ひろき
インターネット関連のSEをやっています。 ネットワーク、サーバー、ストレージ、仮想基盤まで幅広く手を出しており、MVNOの構築経験もあります。 現在は、Pythonを使ったプログラミングの開発をしネットワークの自動化ツールを作成しています! Pythonの入門書も作成しているので、ぜひ参考にしてください!