インターネットへのアクセスが制限されている環境において、「RHEL8」や「CentOS8 」でパッケージインストールする手順をまとめました。
今回の8系では、7.xまでとは違いリポジトリが「BaseOS」と「AppStream」に分かれているなど設定内容が変っているので注意しましょう。
「RHEL8・CentOS8」yum(dnf)パッケージインストール(オフライン)
yum(dnf)をオフラインでインストールを実施するには事前にISOファイルが必要となります。
ISOファイルは以下で入手可能です。※CentOS
ISOファイルをマウントする
上記で8.x系のISOファイルをダウンロード後、サーバーへ認識させます。
以下では、仮想環境のマシンにISOファイルをCD/DVDドライブへ接続しました。
仮想マシンへアクセスし、「/devcdrom」を「/media」へマウントします。
$ mount /dev/cdrom /media
マウントが正常に成功すると以下のコマンドで「/dev/sr0」として見えていることが確認できます。
# df -h ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置 ------中略------ /dev/sr0 9.5G 9.5G 0 100% /media
リポジトリを設定
ISOファイルをマウント後、以下の「/etc/yum.repos.d」配下に新規にファイルを作成します。
※今回のファイル名は「media.repo」
以下のように設定を記載し、保存します。
$ vi /etc/yum.repos.d/media.repo [media_BaseOS] name=Red Hat Enterprise Linux 8 - BaseOS baseurl=file:///media/BaseOS/ gpgcheck=0 enabled=1 [media_Appstream] name=Red Hat Enterprise Linux 8 - Appstream baseurl=file:///media/AppStream/ gpgcheck=0 enabled=1
マウントしたDVDからパッケージをオフラインインストール
リポジトリ設定後、DVDからオフラインでパッケージインストールすることができます。
まずはDVD内のパッケージリストが見えるか確認します。
$ yum --disablerepo=* --enablerepo=media_BaseOS list
or
$ dnf --disablerepo=* --enablerepo=media_BaseOS list
パッケージをインストールする場合は以下のコマンドを実行します。
※「chrony」をインストールした例
$ yum --disablerepo=* --enablerepo=media_BaseOS -y install chrony
or
$ dnf --disablerepo=* --enablerepo=media_BaseOS -y install chrony
dnfコマンドを実施する場合は事前に以下のコマンドを実行しておきます。
$ dnf clean all
イントールができない「”yum install ‘dnf-command(bind)'”」の警告が発生した場合
上記のようにインストールコマンドを実施した際、以下のように警告が発生する場合、dnfコマンドを実行するように警告が発生します。
$ yum --disablerepo=* --enablerepo=media_Appstream -y bind Updating Subscription Management repositories. Unable to read consumer identity This system is not registered to Red Hat Subscription Management. You can use subscription-manager to register. そのようなコマンドはありません: bind. /usr/bin/yum --help を使用してください YUM プラグインコマンドを実行できません、試してください: "yum install 'dnf-command(bind)'"
そのような場合は以下のようにコマンドを実行しましょう。
問題なくパッケージインストールができます。
$ dnf -y install bind
「RHEL8」・「CentOS8」でyum(dnf)でオフライン環境でパッケージインストールしたい場合は参考にしてください。
サーバーを構築するならVPSがおすすめです。
エンジニアのオンライン学習
ITエンジニアにおすすめの教材、オンラインスクールです。
無料からエンジニアの学習ができる教材などまとめているので参考にしてください。
おすすめオンライン教材 | |
自宅で学習ができるオンラインスクール | |
ITエンジニアの開発・検証・学習としてインターネット上で専用のサーバ(VPS)を利用しましょう!
実務経験はVPSで学べます。
コメントを残す