HTTPポート指定で一部HTTPリクエストを出さないブラウザがあり動作しない事象があったので解決策をメモしておきます。
Webサーバで特殊なポート番号を使用する際は参考にしてください。
一部ブラウザでポート指定のHTTPリクエストを出さない理由と解決策
Webサーバをポート指定で構築する際、一部のポート番号では利用できない番号が存在します。
例えばADやLDAPで利用される636ポートなどはWebサーバに設定は可能ですが、ブラウザからはそもそもポート指定でHTTPリクエストを出してくれません。
そもそも636ポートなどは予約されたポートとなるため、最新のブラウザではポートを指定してもHTTPリクエストのパケットを出しません。
※パケットキャプチャでも確認済み。
最新のブラウザ(Chrome、Edge、Firefox)では基本特殊なポート指定でのHTTPリクエストは出さないようになっています。
IE(Windows)ブラウザでは特殊なポートもHTTPリクエストを出す
Windowの「IE」はポート636などの特殊なポートを指定したHTTPリクエストはしてくれますが、2022年で終了となります。
今後使えなくなるかもしれません。
以下では特殊なポートを指定したHTTPリクエストができるブラウザを分けてみました。
特殊なポート指定可能(HTTPリクエスト)
- IE
- Firefox ※ポート設定変更必須
一部のポート指定不可(HTTPリクエスト)
- Chrome
- Edge
上記でも説明した通り、IEのブラウザは今後使えなくなる可能性があります。
そのため特殊なポート指定のHTTPリクエストを行える代替えのブラウザが必要となります。
「Firefox」で特殊なポートを使用したHTTPリクエストを実施できるようにする
今後の対応策としては「Firefox」のネットワークセキュリティポートの設定を変更することで可能となります。
まず、特殊なポート(今回はPort636)を使用したHTTPアクセスをすると以下のように「このアドレスへの接続は制限されています」という表示とともにキャンセルされます。
例:
http://192.168.1.1:636
以下では上記の対象のHTTPアクセスができるようにFirefoxの設定変更の手順を紹介します。
「Firefox」HTTPポート変更手順
Firefoxのブラウザを起動し、URL記入欄に「about:config」と入力し、エンターを押します。
以下のページが表示されるので、「危険性を承知の上で使用する」をクリックします。
検索欄で「network.security.ports.banned.override」と入力します。
検索対象の「network.security.ports.banned.override」が表示されるので右側にある「文字列」にチェックを入れ、「+」ボタンをクリックします。
HTTPリクエストで指定するポート番号を入力し、チェックを入れます。
設定完了後、一度Firefoxを再起動させます。
URL欄に「about:restartrequired」と入力すると再起動のページが表示されるので「Firefoxを再起動」をクリックします。
再度「Firefoxのブラウザ」からポート指定でHTTPアクセスすると、HTTPアクセスができるようになります。
これで、特殊なポート番号でアクセスできなかったHTTPリクエストも飛ぶようになります。
特殊なアクセスが必要な場合以外は、確認後にできるだけポート設定は削除しておきましょう。
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