Pythonのプログラムを作成する際に、そのプログラムをWindowsの環境で実行したいと思うはず。
そもそも、Pythonが動いている環境下では「.py」のプログラムは実行できますが、環境がない場合は動きません。
このPythonで作成したプログラムを実行するには、Pythonを導入してない環境で作成したプログラムを実行するには、OSに合わせた拡張子の変更が必要となります。
そんな時に役に立つのが、Pythonモジュールの「pyinstaller」です。
Windows環境下で動作するように「.py」のファイルを「.exe」に変更する「pyinstaller」
そもそも「exe」ファイルですが、何かというと、Windows環境下で使われることが多い実行ファイルです。
Pythonでは拡張子が「.py」なので、このファイルをWindowsでそのまま使っても動きません。
ですので、Windows環境下で動かせるように「exe」ファイルに変更するようにするのが、「pyinstaller」となります。
pyinstallerインストール
pyinstallerのインストールは以下となります。
- 「Winマーク+R」を押し、「ファイル名を指定して実行」を表示 ⇒ 「cmd」と入力
- コマンドプロンプトを起動し、以下コマンドを実行
pip install pyinstaller
pyinstaller実行
pyinstallerをインストール後は、対象のファイルをexeファイル化するためのコマンドを実行します。
pyinstaller test.py - - - 21990 INFO: Building EXE from EXE-00.toc completed successfully.
上記のように「successfully」となれば、同じフォルダ内に「dist」フォルダが作成され、その配下に対象のexeファイルができています。
exeファイルを一つにする方法
pyinstallerで実行したexeファイルは複数ファイルのフォルダ内に作成されます。
このフォルダ内のファイルをまとめて、一つのexeファイルにしたい場合は以下のコマンドを実行します。
pyinstaller test.py --onefile - - - 21990 INFO: Building EXE from EXE-00.toc completed successfully.
以上がPythonプログラムファイルのexeファイル化の流れとなります。
最新Verの「pyinstaller」ではエラーが発生する
新バージョンのPython「3.8」をインストールし、「pyinstaller」を実行したけど、エラーが表示され、exeファイル化ができないということはないでしょうか。
Windowsのexeファイル化でエラー
TypeError: an integer is required (got type bytes)
この「pyinstaller」は現在、Python3.6までしかサポートがされていません。
そのため、Python3.8環境下で「pyinstaller」を動かすとエラーが吐かれてしまい、exeファイルが作成されません。
「pyinstaller」を動かす方法
それでは、「pyinstaller」を動かす方法ですが、まずはバージョンの低い、Python3.6をインストールしましょう。
pyinstallerは現在、Python3.6までサポートしています。
3.6のダウンロードは以下URLで落としてください。
https://www.python.org/downloads/
ちなみにPythonのインストール手順は以下となります。
Python3.6のインストールが完了したら、exeファイル化したい「.py」ファイルの頭に以下のように設定を入れます。
#!python3.6
#!python3.6 print(1 + 2)
これで、上記のコマンドで「pyinstaller」をたたけば成功しますよ。
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