VMの仮想環境にLinuxOSをインストールした際、VMToolsのインストールの実施を促されます。
VMToolsとは大まかにいうとゲストOSのパフォーマンスの強化と仮想マシンの管理機能を向上させるためのユーティリティです。
一番わかりやすいところでいうと、マウス操作の利用が簡単にできます。
VMToolsをインストールしていない場合、コンソール起動時にマウスを合わせてクリック、操作、コンソールから出る際には「Ctrl+Alt」の操作が必要になります。
これが、VMToolsをインストールすることで、面倒な操作がなくなり、コンソールを使いやすくしてくれます。
以下では、CentOS7(minimalインストール)でのVMToolsのインストール手順を紹介します。
【CentOS7】VMToolsインストール手順
Linux系のVMToolsのインストールを実施する際、事前に以下VMのページからファイルをダウンロードします。
ダウンロード先
VMTools(LinuxOS)
次にダウンロードしたファイルを、LinuxOSインストールしている仮想マシンにマウントします。
今回はVMwareWorkstationでの実施ですが、ESXiでも同じように設定項目からファイルをマウントすることは可能です。
以下の手順でダウンロードしたファイルを選択します。
- Player > 管理 > 仮想マシン設定
- CD/DVDより、ISOイメージファイルを使用する > ダウンロードしたVMToolsを選択
- デバイスのステータスの接続済みにチェックを入れ、「OK」を押す
CentOS7でVMToolsインストール実行(CLI)
VMToolsのファイルをセットし、OSを起動した後、どこにマウントされているのかを確認します。
$ find / -name VMware /mnt/cdrom/VMwareTools-10.3.10.13959562.tar.gz
「/mnt/cdrom/」配下にダウンロードしたファイルがマウントされていることがわかります。
次にVMToolsを展開し、インストールを実施知るために、tmpフォルダは以下に移動し、以下を実行します。
まずは、/tmp配下にファイルを展開します。
$ cd /tmp $ tar zxf /mnt/cdrom/VMware Tools/VMwareTools-8.3.2-257589.tar.gz
次に展開したファイルから以下のフォルダへ移動し、インストールを実行します。
$ cd vmware-tools-distrib/ $ ./vmware-install.pl
インストール時にいろいろと聞かれますが、基本はデフォルトの状態でエンターを押していくだけでインストールは完了します。
Perlがない場合はyumインストール実施
minimalインストールではデフォルトでPerlはインストールされていません。
VMToolsのインストールでは「.pl」でPerlを実行しているため、事前のインストールが必要となります。
$ yum -y install perl
「gcc」もインストール
gccをインストールしていない場合は以下のように聞かれるため、エンターを押しても何度も聞かれてしまいます。
what is the location of the gcc program on your machine?
「gcc」はコンパイラでC言語などプログラミングを集めたパッケージとなっています。
これも、事前にインストールはしておけば、問題なくインストールは進みます。
yum -y install gcc
VMware Toolsインストールバージョンの確認
VMToolsが正常にインストールされると、マウス操作も動かすだけで簡単にコンソールにアクセスできるようになります。
最後に正常にインストールされているかは以下でバージョンを確認しておきます。
$ /usr/bin/vmware-toolbox-cmd -v 10.3.10.11 (build-13959562)
再起動実施
問題なければ最後に再起動を実施します。
$ reboot
or
$ shutdown -r now
Linux系のVMtoolsのインストール手順は以上となります。
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