CentOS8でNTPサーバーを構築しました。
LinuxOSであるRHEL8やCentOS8ではNTPがプリインストールされず、NTPサーバーの同等機能とされる「chrony」に移行されています。
※「ntpdate」コマンドはなくなり、「chronyc sources」コマンドで時刻同期を実施します。
NTPサーバーの設定手順は以下を参考にしてください。
「CentOS8」NTPサーバー「Chrony」インストール手順
今回はNTPサーバー「chrony(クローニー)」をdnfコマンドをインストールするので事前にアップデートを実施します。
※以下のコマンドはroot権限でアクセスした際のコマンドとなります。
$ dnf -y update メタデータの期限切れの最終確認: 0:10:53 時間前の 2020年11月03日 04時26分21秒 に実施しました。 依存関係が解決しました。 行うべきことはありません。 完了しました! $
日本標準時間に直結した時刻サーバのURLを確認
以下URLにある、公開NTPサーバーは日本標準時を時刻配信しているサーバーとなります。
NICT公開NTPサービス「ntp.nict.jp」をメモしておきます。
https://jjy.nict.go.jp/tsp/PubNtp/index.html
事前に対象のURLにpingができることを確認しておきましょう。
$ ping ntp.nict.jp PING ntp.nict.jp (133.243.238.163) 56(84) bytes of data. 64 bytes from ntp-b2.nict.go.jp (133.243.238.163): icmp_seq=1 ttl=35 time=22.3 ms 64 bytes from ntp-b2.nict.go.jp (133.243.238.163): icmp_seq=2 ttl=35 time=22.3 ms
NTPサーバー「chrony」インストール・設定
次に「dnf」コマンドを使用し、「chrony」をインストールします。
$ dnf -y install chrony
インストール完了後、以下「chrony.conf」を編集します。
$ vim /etc/chrony.conf
上記でコピーした「ntp.nict.jp」を「pool xxxxxx iburst」の「xxxxxx」に設定します。
allowは全てのアクセスを受け付ける様にします。
#pool 2.centos.pool.ntp.org iburst pool ntp.nict.jp iburst #allow 192.168.0.0/16 allow 0.0.0.0/0
NTPサーバー「chrony」サービス起動
上記設定が完了したら実際に「chrony」のサービスを立ち上げます。
$ systemctl enable --now chronyd
NTPサービスをfirewallで許可する
firewallはデフォルトで設定されているため、以下コマンドでntpサービスを許可します。
$ firewall-cmd --add-service=ntp --permanent success
上記設定後、firewallを再起動します。
$ firewall-cmd --reload success
NTPサーバーで時刻同期確認
NTPサーバーが「NICT公開NTPサービス」のNTPサーバーと時刻同期をされているのか確認するために以下のコマンドを実行します。
対象サーバーで*が付き以下の状態(nict.jpの表記)になっていると成功です。
$ chronyc sources 210 Number of sources = 4 MS Name/IP address Stratum Poll Reach LastRx Last sample =============================================================================== ^+ ntp-b2.nict.go.jp 1 6 377 23 +73us[ +69us] +/- 11ms ^+ ntp-a2.nict.go.jp 1 6 377 21 -183us[ -187us] +/- 11ms ^* ntp-b3.nict.go.jp 1 6 377 21 +79us[ +74us] +/- 11ms ^+ ntp-k1.nict.jp 1 6 377 20 +58us[ +58us] +/- 16ms $
時刻同期の状態をわかりやすく表記する「ntpstat」
NTPサーバーとの時刻同期をわかりやすく表記するために「ntpstat」を入れておくと便利です。
$ dnf -y install ntpstat
ntpstatコマンドを実行すると以下の様にどのNTPサーバーと同期しているかわかりやすく表記されます。
$ ntpstat synchronised to NTP server (133.243.238.163) at stratum 2 time correct to within 11 ms polling server every 64 s $
クライアント側の設定は以下の記事を参考にしてください。
以上がCentOS8のNTPサーバーの設定手順となります。
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