IT関連のお仕事をしていると、サーバーを良く作ることが増えますよね。
特に最近では仮想基盤を構築するうえで、VM関連、特にNSXなどはFTPサーバを利用したバックアップが必要となります。
FTPサーバーは簡単に言うと、ファイルのアップロードやダウンロードが簡単にできるようにする技術です。
特にバックアップファイルなどを定期的に溜め込んだり、ダウンロードしたりといろんな要素で利用できます。
今回は、CentOS7でFTPサーバーをインストール、構築までの手順を紹介します。
【CentOS7】FTPサーバーのインストールと構築の手順
ということで、FTPサーバーを構築するうえで下準備をします。
もちろんCentOS7はインストールしている状態から始めます。
まずは、下準備から始めていきます。
FTPサーバーアクセス用のユーザーを作成
初めにFTPサーバーへアクセスする際のユーザー名とパスワードを設定します。
# # useradd test # passwd test ユーザー test のパスワードを変更。 新しいパスワード: 新しいパスワードを再入力してください: passwd: すべての認証トークンが正しく更新できました。 #
FTPサーバ用のディレクトリ作成
FTPサーバはではデフォルトで/home のディレクトリ内に接続ができるようになっています。
ここでは、とりあえず一番簡単なhome配下にディレクトリを作成します。
あとは、ログインできるユーザーと、書き込み権限を付与してあげればOKですね。
# # mkdir /home/test-dr/ # chown test:test /home/test-dr/ # chmod 755 /home/test-dr/ #
FTPサーバ vsftpd をインストール
以下で、FTPサーバーをyumインストールします。
# # yum -y install vsftpd #
yumインストールはサーバー自体がネット環境につながっていないとパッケージダウンロードができずにインストールができません。
オフライン環境下でパッケージインストールを実施したい場合は以下の記事を参考にしてください。
FTPサーバーインストール後設定ファイルの編集を実施
FTPサーバーが正常にインストールできた後は以下のコンフィグファイルを編集します。
また、chrootを利用する際の設定も載せているので参考にしてください。
※今回はデフォルトの/homeで実施します。
# vi /etc/vsftpd/vsftpd.conf ~中略~ # # Allow anonymous FTP? (Beware - allowed by default if you comment this out). anonymous_enable=NO ⇒NOへ変更 # ~中略~ # ASCII mangling is a horrible feature of the protocol. ascii_upload_enable=YES ⇒コメント(#)解除 ascii_download_enable=YES ⇒コメント(#)解除 # ~中略~ # the user does not have write access to the top level directory within the # chroot) chroot_local_user=NO ⇒コメント(#)解除/chroot有効 chroot_list_enable=YES ⇒コメント(#)解除/chroot有効 # (default follows) chroot_list_file=/etc/vsftpd/chroot_list ⇒コメント(#)解除/chroot有効 # # You may activate the "-R" option to the builtin ls. This is disabled by # default to avoid remote users being able to cause excessive I/O on large # sites. However, some broken FTP clients such as "ncftp" and "mirror" assume # the presence of the "-R" option, so there is a strong case for enabling it. ls_recurse_enable=YES ⇒コメント(#)解除/ディレクトリごと一括での転送有効 # # When "listen" directive is enabled, vsftpd runs in standalone mode and # listens on IPv4 sockets. This directive cannot be used in conjunction # with the listen_ipv6 directive. listen=YES ⇒YESへ変更/IPv4許可 # ~中略~ # Make sure, that one of the listen options is commented !! listen_ipv6=NO ⇒IPv6を使用しないのであればNOで #以下は最終行へ追記 #ルートディレクトリ指定。指定しない場合はデフォルト/homeとなる local_root=/home/ #ローカルタイムを使用 use_localtime=YES #FTPサーバーへのログインに失敗する際は以下seccomp filter をオフにする seccomp_sandbox=NO #
FTPサーバーを起動する
以下、コマンドでFTPサーバーを起動します。
# # systemctl start vsftpd # systemctl enable vsftpd #
FWを有効にしている場合は以下コマンドでFTPサービスを許可するようにしましょう。
# # systemctl status firewalldfirewall-cmd --reloadadd-service=ftp --permanentsystemctl start firewalldfirewall-cmd --add-service=ftp --permanent Warning: ALREADY_ENABLED: ftp success #
クライアントからFTPサーバーへアクセス
ここまで来たら、FTPサーバーへのアクセスが可能になります。
簡単な確認方法は、以下サイトからFFFTPをダウンロードしインストールしましょう。
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/ffftp/
アクセスは簡単で、
- 接続先のIP
- ユーザーID/パスワード ※ここではtest/test
を設定するだけです。
接続できたら、ファイルのアップロード・ダウンロードを試してみましょう!
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