RANCIDへヒューレット・パッカード(HP)ネットワーク機器H3Cの追加手順を作成しました。
H3Cはほかのネットワーク機器とは違いデフォルトで対応されていません。
めんどくさって感じですが、あるサイトでファイルを作成してくれた心優しい方がいらっしゃったので、そこからファイルを頂戴して見事にRANCIDへ反映できたのでご報告します。
H3Cを追加
はい。とりあえず、名前解決できるようにホストに追加致します。
[root@t-bobo011 ~]# vi /etc/hosts 172.16.1.6 test-sw011
ホスト名でpingテスト実施し、疎通が成功することを確認します。
[root@t-bobo011 bin]# ping test-sw011 PING test-sw011 (172.16.1.6) 56(84) bytes of data. 64 bytes from t-esw011 (172.16.1.6): icmp_seq=1 ttl=253 time=2.10 ms 64 bytes from t-esw011 (172.16.1.6): icmp_seq=2 ttl=253 time=2.39 ms ^C --- t-esw011 ping statistics --- 2 packets transmitted, 2 received, 0% packet loss, time 1565ms rtt min/avg/max/mdev = 2.108/2.252/2.396/0.144 ms [root@t-bobo011 ~]#
グループ追加
H3C専用のグループを作成します。
作成ファイルはrancid.confの以下の箇所で追加してください。
[root@t-bobo011]# vi /usr/local/rancid/etc/rancid.conf #LIST_OF_GROUPS="sl joebobisp" LIST_OF_GROUPS="cisco F5 netscreen ADX H3C"
SVNリポジトリの作成(新しく追加したら)
新規でグループを作成したらリポジトリ作成を実行します。
※srvadminでは作成しないこと!RANCIDがうまく動作しないです。
/usr/local/rancid/etc/rancid.conf の設定内容にしたがって、rancid-cvs コマンドで SVN リポジトリを作成します。
[root@t-bobo011 ~]# su - rancid -bash-4.1$ /usr/local/rancid/bin/rancid-cvs リビジョン 80 をコミットしました。 リビジョン 80 をチェックアウトしました。 リビジョン 80 です。 A configs 追加しています configs リビジョン 81 をコミットしました。 A router.db 追加しています router.db ファイルのデータを送信しています . リビジョン 82 をコミットしました。 -bash-4.1$
コミットできれば問題なしです。
以下、新規ディレクトリができていればOKです。
-bash-4.1$ cd /usr/local/rancid/var/ -bash-4.1$ ll 合計 56 drwxr-x--- 4 rancid rancid 4096 4月 14 14:02 2014 ADX drwxr-x--- 6 rancid root 4096 3月 12 18:18 2014 CVS drwxr-x--- 4 rancid root 4096 4月 14 14:01 2014 F5 drwxr-x--- 4 rancid rancid 4096 4月 14 14:22 2014 H3C -rw-r--r-- 1 rancid root 3772 3月 12 13:15 2014 _cloginrc.sample_original drwxr-x--- 4 rancid root 4096 4月 14 14:01 2014 cisco -rw------- 1 rancid root 3815 3月 12 16:22 2014 cloginrc drwxr-x--- 4 rancid root 4096 4月 2 18:11 2014 juniper drwxr-x--- 3 rancid root 20480 4月 14 14:01 2014 logs drwxr-x--- 4 rancid root 4096 4月 14 14:01 2014 netscreen
.cloginに追加
今回H3Cでssh接続を実施するのですが、H3C側でもちょいと設定をいじらないといけないので以下の設定を参考にしてください。
RANCID側の設定
# vi /usr/local/rancid/.cloginrc #H3C add user t-esw011 rancid add method t-esw011 ssh add password t-esw011 pass enablepass add autoenable t-esw011 1
#H3C側の設定
local-user rancid password cipher password authorization-attribute level 3 service-type ssh telnet terminal
じぶんはこの設定でうまくログインできました。
H3Cのファイル作成
さて、先ほども説明したようにH3CはRANCIDではデフォルト対応していません。
なので、H3C用のファイルを作成しないといけません。
ということで、とても親切な方が以下のサイトで操作説明とファイルを公開しているのでご確認ください。
ここを参照:
3Com/H3C/HP Networking support for rancid
※以下をダウンロード
- h3clogin
- h3crancid
ダウンロードしたファイルは”usr/local/rancid/bin/”配下にアップロードします。
※権限は以下のような感じにしといてください。
-rwxr-xr-x 1 rancid root
h3cloginを編集
ダウンロードしたファイルは編集が必要です。
じぶんは以下のように設定したのでご参考にどうぞ。
[root@t-bobo011 bin]# vi /usr/local/rancid/bin/h3clogin 1 #! /usr/bin/expect -- #cloginに合わせた設定 2 ## 3 ## $Id: clogin.in 2376 2012-01-31 22:42:14Z heas $ #cloginに合わせた設定 4 ## 5 ## rancid2.3.8 #バージョンを合わせる 6 ## Copyright (c) 1997-2009 by Terrapin Communications, Inc. 7 ## All rights reserved.
h3crancidを編集
こちらも”h3clogin”ファイルと同じ感じで編集してください。
[root@t-bobo011 bin]# vi /usr/local/rancid/bin/h3crancid 1 #! /usr/bin/perl #perlをrancidファイルに合わせる 2 ## 3 ## $Id: rancid.in 2377 2012-01-31 22:55:13Z heas $ #rancidに合わせる 4 ## 5 ## rancid2.3.8 #バージョンを合わせる 6 ## Copyright (c) 1997-2009 by Terrapin Communications, Inc. 7 ## All rights reserved.
rancid-feにh3cを追記
ファイルの編集が終わったら以下のファイル”rancid-fe”に新しくH3Cを追加します。
lighlight="4"] [root@t-bobo011 bin]# vi /usr/local/rancid/bin/rancid-fe 86 'zebra' => 'zrancid', 87 'h3c' => 'h3crancid' #ここに追記 88 );
ネットワーク機器のリストを設定
上記ファイルにより、新しくデバイスタイプ(h3c)が使用できるので、以下ファイルでデバイスタイプを”h3c”と記載してください。
[root@t-bobo011 bin]# cd /usr/local/rancid/var/H3C/ [root@t-bobo011 H3C]# vi router.db t-esw011:h3c:up ~
ログインテスト
ここまでくればあとはログインテストです。
うまくいければ成功します。
su - rancid /usr/local/rancid/bin/clogin test-sw011
RANCIDの動作テスト
最後に”rancid-run”を叩いてログにエラーが吐かれなければ成功です。
su - rancid /usr/local/rancid/bin/rancid-run
以下で、ログを確認します。
[root@t-bobo011 logs]# cd /usr/local/rancid/var/logs/ [root@t-bobo011 logs]# cat H3C.20140414.172209 starting: 2014年 4月 14日 月曜日 17:22:09 JST Trying to get all of the configs. All routers sucessfully completed. ending: 2014年 4月 14日 月曜日 17:22:28 JST
うまくいきましたね。
後は、RANCIDで確認して正常に表示されれば出来上がりです。
以上です。
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