【Linux】インストール実行時に表示される「id “failovermethod” を伴う OptionBinding は存在しません」エラー警告について

CentOS8において、yum、もしくはdnfコマンドでインストールコマンドを実施する際、以下の警告が表示されます。

$ yum -y install chrony
Invalid configuration value: failovermethod=priority in /etc/yum.repos.d/epel.repo; 設定: id "failovermethod" を伴う OptionBinding は存在しません
Invalid configuration value: failovermethod=priority in /etc/yum.repos.d/epel.repo; 設定: id "failovermethod" を伴う OptionBinding は存在しません
Invalid configuration value: failovermethod=priority in /etc/yum.repos.d/epel.repo; 設定: id "failovermethod" を伴う OptionBinding は存在しません

このエラー警告が邪魔なので表示しないようにする手順となります。

LinuxOSにおける「id “failovermethod” を伴う OptionBinding は存在しません」エラー警告を表示させない方法

yumの設定ファイルの中にある設定オプションが原因となります。
以下のディレクトリ内の「.repo」のファイルとなります。

/etc/yum.repos.d/*.repo

今回のエラーが発生している箇所は上記のログから以下のディレクトリとなります。

/etc/yum.repos.d/epel.repo

該当のファイルから以下の設定箇所をコメントアウトします。

failovermethod=priority

「epel.repo」ファイルから「failovermethod=priority」をコメントアウト

「epel.repo」ファイルを編集し、「failovermethod=priority」の文字列先頭に「#」でコメントアウトします。

$ cat /etc/yum.repos.d/epel.repo
[epel]
name=Extra Packages for Enterprise Linux $releasever - $basearch
#baseurl=https://download.fedoraproject.org/pub/epel/$releasever/Everything/$basearch
metalink=https://mirrors.fedoraproject.org/metalink?repo=epel-$releasever&arch=$basearch&infra=$infra&content=$contentdir
#failovermethod=priority
enabled=1
gpgcheck=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-EPEL-$releasever

[epel-debuginfo]
name=Extra Packages for Enterprise Linux $releasever - $basearch - Debug
#baseurl=https://download.fedoraproject.org/pub/epel/$releasever/Everything/$basearch/debug
metalink=https://mirrors.fedoraproject.org/metalink?repo=epel-debug-$releasever&arch=$basearch&infra=$infra&content=$contentdir
#failovermethod=priority
enabled=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-EPEL-$releasever
gpgcheck=1

[epel-source]
name=Extra Packages for Enterprise Linux $releasever - $basearch - Source
#baseurl=https://download.fedoraproject.org/pub/epel/$releasever/Everything/SRPMS
metalink=https://mirrors.fedoraproject.org/metalink?repo=epel-source-$releasever&arch=$basearch&infra=$infra&content=$contentdir
#failovermethod=priority
enabled=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-EPEL-$releasever
gpgcheck=1

再度、インストールコマンドを実行するとエラー警告は表示されなくなりました。

$ yum -y install chrony
メタデータの期限切れの最終確認: 0:01:17 時間前の 2022年03月05日 13時49分06秒 に実施しました。
パッケージ chrony-4.1-1.el8.x86_64 は既にインストールされています。
依存関係が解決しました。
行うべきことはありません。
完了しました!

パッケージインストール時のエラー警告を出さない方法は以上となります。




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げんき☆ひろき
インターネット関連のSEをやっています。 ネットワーク、サーバー、ストレージ、仮想基盤まで幅広く手を出しており、MVNOの構築経験もあります。 現在は、Pythonを使ったプログラミングの開発をしネットワークの自動化ツールを作成しています! Pythonの入門書も作成しているので、ぜひ参考にしてください!