VPSはITエンジニアとして、スキルアップをするのであれば、これから必須になるツールです。
ITエンジニアとして開発・検証・学習環境をそろえるのは結構ハードルが高いです。
これまでであれば、サーバー(ハード)を購入し、OSを入れインストール・起動、通信環境の設定、アプリのインストールなどをすべて自身でしていきます。
また、サーバーは結構重いですし、ラックマウントさせるので専用ラックを買うなど設置する場所を選びます。
さらに起動時の音が気になったり、周辺機器も増やしていくと月の電気代も馬鹿になりません。
かといって、自身のPCに仮想ソフトをインストールして動かすにも、PCスペックが低いせいで仮想マシンの動作が重くストレスがたまることも。
上記のことでサーバーを置けない、でもサーバーを触ってみたい、構築したいという方は「VPS」を利用しましょう。
特にITエンジニアが学習などのスキルアップ・開発・検証環境が欲しい時はVPSを利用することで満足できることは間違いないです。
それでは「VPS」とはなにかについて以下で説明します。
「VPS」とは?ITエンジニアにおすすめする理由
「VPS」は、バーチャル・プライベート・サーバーの略となり、1台の物理サーバー上で構築され、ユーザーに与えられた仮想マシン(レンタルサーバー)となります。
この仮想マシンは物理サーバー上で各利用者ごとに1台単位で提供されており、ユーザーは仮想マシンのスペック(CPU、メモリ、Disk)の選定、インストールOS、アプリケーションを自由に選び構築することができます。
VPSはある程度、仮想環境の知識は必要となりますが、VPSを提供している各社サービスでもわかりやすく説明してくれてますし、VPSのコントロールパネルもわかりやすく設計され、すぐにサーバーを起動することができます。
VPSでサーバーを立てることも動作するのもオンラインでインターネットにアクセスする環境があればどこでも利用できます。
とくに、エンジニアを目指して学習されている方、開発や検証としてサーバーを利用したい方にとってはとても便利なサービスとなります。
以下のような用途として利用したい方はVPSを利用しましょう。
- エンジニアの学習としてサーバーを触りたい
- プログラミングの勉強をしたい
- 開発・検証用途してサーバーを利用したい
- オンラインでつながる環境であればどこからでもアクセスできるサーバーを利用したい
- Webサイトを一から構築したい
- WindowsServer・Linuxを触ってみたい
- 高スペックのサーバーを動かしたい
- サーバーにいろいろなOSをインストールして試したい
これからエンジニアを目指していて実機(サーバー)を動かしたい、すでにエンジニアで開発・検証環境として手軽に利用できるサーバーを利用したい方は月額500円以下からでも利用できるVPSは絶対に必須のツールです。
「VPS」と「レンタルサーバー」の違い
「VPS」は上記のような用途で利用することをおすすめしますが、よくある「レンタルサーバー」とは何が違うのかという疑問があります。
簡単に言うと「VPS」は安価で一台のサーバーをOSインストールから開発・検証・構築・アプリ作成など自由に利用することができるということです。
VPSとレンタルサーバー簡単に言うと以下のようになります。
- 専用サーバー:物理サーバーを1台丸ごと利用
- 共有サーバー:物理サーバー1台を複数のユーザーでシェアして使う(レンタルサーバー)
- VPS:物理サーバー上の仮想サーバーを起動し利用するカスタマイズなどの自由度は一番ある
詳細は以下でそれぞれ紹介します。
専用サーバー
「専用サーバー」は物理サーバー1台を丸ごと利用できるサービスとなります。
専用サーバーはレンタルサーバーの一種で、ユーザーが物理サーバー本体1台を占有することができます。
物理サーバーがまるまる自分のものなので、他のユーザーに影響を及ぼすことがなく、OSのインストール、サーバーの設定、アプリのインストール、開発など自由にカスタマイズすることができます。
ただし、月額の料金が高額というところがデメリットとなります。
共有サーバー
共有サーバー=一般的なレンタルサーバーというイメージと考えてもいいです。
1台のサーバーを複数のユーザーでOS・CPU・メモリなどをシェアして使います。
一台の物理サーバーをシェアして利用するため、OSのインストールはできません。
また、CPUやメモリもシェアとなるので、シャアしている中のユーザーのサーバーが高負荷がかかった場合はほかのユーザーに影響が起きます。
さらに利用できるアプリも限られているので、ブログやWebサイトを作りたいユーザー向けとなります。
エンジニアの開発や学習用途には一番向いていません。
VPS
それぞれのCPU・メモリなども独立しており自由度が高いサーバーとなり、ほとんど専用サーバーと同じ扱いになります。
「VPS」は専用サーバーと同じように自由度が高いサーバーとなります。
物理サーバー上に仮想のソフトウェアがインストールされ、その仮想環境上でユーザーごとに仮想マシン(サーバー)が用意されます。
VPSではこの物理サーバー内に複数の仮想マシンを構築し、それぞれ独立して各ユーザーごとに利用することができます。
基本的に各ユーザーは独立しているため、ほかのユーザーの仮想マシン障害など発生した場合でも影響を受けることはありません。
また、各仮想マシンは、CPUやメモリも確保され、ほかの仮想マシンの負荷に影響もされません。
利用したいOSの選定からインストール、どのアプリやツールを使うかもすべてユーザーが自由に利用できるので、ITエンジニアが利用するのに適しています。
「VPS」は自宅にサーバーが置けないエンジニアでも月額最安300円台からでも利用できるのでおすすめです。
専用サーバーよりもはるかに安く利用できるので利用する価値はあります。
「VPS」が現役エンジニア・駆け出しエンジニア・これからエンジニアになる人におすすめな理由
エンジニアになりたいといっても、参考書を読んだり、講座を受けるだけではダメです。
まず、現場では使えません。
実際にコマンドをたたいて、動かしたり、ものを作ってみたり、構築経験などないと使い物にはなりません。
資格を取るだけであれば、参考書を読んで問題集を解いていけば取れますが、これでも真のエンジニアとは言えません。
資格だけ持っていても使い物にならないエンジニアはいくらでもいます。
エンジニアを目指しているのであれば、実際にサーバーを動かして何かを作りましょう。
そのためにも「VPS」は駆け出しのエンジニアにとっても必須のツールになります。
サーバーを実際に買うにも高額でなかなか購入できない、音がうるさい、電気代が掛かるなどの理由で実機を触れない方でも、「VPS」を利用すれば、月額数百円で済みますし、インターネットがつながる環境であればいつでも、どこでもサーバーにアクセスして利用することができます。
サーバーが動かなくなったり、壊れたとしても、仮想マシンなので新規にインストールしなおせばすぐに使います。
エンジニアを目指すのであれば必ずVPSは利用したほうがいいですし、現役のエンジニアでもいつでも利用できる自分の専用サーバーを持ちたいのであれば、迷わずVPSを利用するべきです。
VPSはお試し期間もあるので試してみましょう。
オンライン環境での仮想マシン接続方法(SSH)
それでは実際にVPSでどのようにサーバーを利用するのかと疑問を持つ方は多いと思います。
ここでは実際にVPSを利用した後、Linuxサーバーをインストールしてサーバーが利用できたところから解説します。
VPSを契約してサーバーを起動しても、Web上でコンソールターミナルでの操作しかできません。
なので、インターネット経由で直接サーバーへアクセスできるように「SSH」をインストールします。
「SSH」のインストールは以下の記事を参考にしてください。
インストールして、SSHでアクセスできれば、どこからでも直接自分のサーバーへアクセスすることができます。
ほとんどのユーザーは「Windows」もしくは「Mac」なので以下のツールを確認しておきましょう。
- Windows:「TeraTerm」をインストールすればOK
- Mac:「ターミナル」からアクセス
それぞれの接続の仕方は以下を参考にしてください。
「Windows」TeraTermからの接続
「Windows」でVPS上のサーバーへSSHアクセスするには「TeraTerm」というツールを使うと便利です。
インフラエンジニアであれば、必須のツールです。
ダウンロード先はこちら
https://ja.osdn.net/projects/ttssh2/
ConoHaVPSで構築したサーバーへのSSHアクセス方法も記載しているので参考にしてください。
プログラミングの学習をしている方はこちらも参考にしてください。
「Mac」ターミナルからの接続
「Mac」でVPS上のサーバーへSSHアクセスする場合は、Macに初めからインストールされている「ターミナル」アプリを使用します。
ターミナルを起動したらSSHコマンドでサーバーにアクセスできるようになります。
こちらもConoHaVPSで構築したサーバーへのSSHアクセス方法を記載していますので参考にしてください。
プログラミンに学習をしている方はVSCode(Mac版)も参考にしてください。
まとめ
駆け出しのエンジニアも現役のエンジニアもスキルアップをするのであれば「VPS」は必須ツールになりつつあります。
ぜひ、VPSを活用してエンジニアとしての技術力を上げましょう。
どこのVPSを利用するか迷われている方は、高速SSD限定でVPSの比較をしているので参考にしてください。
高速「SSD」限定のVPS比較はこちらから
エンジニアのオンライン学習
ITエンジニアにおすすめの教材、オンラインスクールです。
無料からエンジニアの学習ができる教材などまとめているので参考にしてください。
おすすめオンライン教材 | |
自宅で学習ができるオンラインスクール | |
ITエンジニアの開発・検証・学習としてインターネット上で専用のサーバ(VPS)を利用しましょう!
実務経験はVPSで学べます。
コメントを残す