ESXi構築をし、対向先にL3SW、ルータなど2本以上でケーブル接続し、冗長構成を持たせます。
ESXi側はチーミングの設定をし、冗長構成を持たせ、ケーブルが1本障害が発生してもリンクがアップしているポートで通信を継続できるようにします。
ここで一つのポートで障害発生時に、通信はESXiのチーミング機能により通信断は発生しませんが、復旧時リンクアップをすると30秒から1分間の通信断が発生する事象が発生します。
このリンクアップ復旧時におけるESXiとSW間の通信断についての解決方法をまとめました。
「ESXi」チーミング機能によるアップリンク復旧時の通信断解決方法
ESXiとSW間のチーミング対象ポートアップリンク復旧時における通信断の解決方法ですが、結果から言うと「システム詳細設定」の「Net.teampolicyupdelay」の数値を変更することで解決できます。
「Net.teampolicyupdelay」設定変更方法
「Net.teampolicyupdelay」の設定変更方法は以下手順となります。
対象のESXiより
- ESXi7.0以前
「設定」>「システムの詳細設定」>「編集」から「Net.teampolicyupdelay」を検索 - ESXi7.0
「ホスト」>「管理」>「システム」>「詳細設定」から「Net.teampolicyupdelay」を検索 - vCenter7.0
「ホストおよびクラスタ」>「対象のESXi」>「設定」>「システムの詳細設定」>「編集」から「Net.teampolicyupdelay」を検索
「Net.teampolicyupdelay」が表示されたら「値」を「100」>「60000」に変更します。
事象の原因はリンクアップをしても対向のSW側で通信できる状態になっていないため
上記の設定値を変更した理由ですが、ESXi側でリンクアップし、フェイルバックしても対向先のSWで通信できる状態になっていないことにより、SWが通信ができるまでの時間が通信断になってしまいました。
復帰したアップリンク側にフェイルバックする時間を100ミリ秒 > 60秒に変更することにより、ESXiでリンクアップしてもすぐにフェイルバックせず60秒間遅延させてフェイルバックすることにより、SWが通信できる状態になってフェイルバックさせるようにしました。
以上でESXiのチーミング設定におけるリンクアップ復旧時の通信断対応方法となります。
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