Juniperを3CDeamonでバックアップする手順

juniperのコンフィグをTFTPサーバへバックアップしたい。でも、tftpサーバを構築するのがめんどくさい方。

それではPCでTFTPサーバを立ててコンフィグをバックアップするのはどうでしょう。

しかも、簡単にできちゃうツールがあるんです。
その名も「3CDeamon」ってやつ。

これが結構使えちゃうんです。

3CDeamonをインストールしてPCで簡易TFTPサーバを起動しJuniperコンフィグを取得!

まずは、以下から3CDeamonをダウンロードし、インストールをしてください。
Windowsでしか起動しないのでご注意ください。

3CDeamon

インストールが完了したら、デスクトップ、またはインストール先から3CDeamonを起動してください。
1

起動すると、以下のような画面になるので、左のメニューバーから「FTP Server」のタブをクリックし、「Configure ftp server」を選択します。
2

以下のような画面が表示されるので「FTP Profiles」タブを選択します。
その後、「Profile Name」を設定します。※今回は「anonymous」で設定しました。
3

続いて上記の画面から「Set/Change user’s password」をクリックし、パスワードを設定し「OK」を選択ます。
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最後に元の画面で「適用」⇒「OK」でFTPサーバが出来上がりです。

juniperと接続

PCでFTPサーバの設定が完了したら、次はJuniperと接続をします。
JuniperにはRP(ルーティングプロセッサ)にEthernetポートがあります。

今回はそのポートを使用します。
Tシリーズなどはfxpポートと書かれていた記憶があります。

対象インターフェースはfxp0で設定します。

# set interface fxp0 unit 0 family inet address 1.1.1.1/30
# show | compare
[edit interfaces fxp0]
+    unit 0 {
+        family inet {
+            address 1.1.1.1/30;
+        }
+    }

PC側に1.1.1.2/30の設定をし対象ポートでケーブル接続をし、疎通確認までできればOKです。

Juniperから3Cdamonへftpアクセス実施とアップロード

まずは、juniperにて「start shell」を実施しシェルスクリプトへいきます。

> start shell
%

続いて、該当のディレクトリで、コンフィグを確認します。
「juniper.conf.gz」というファイルがJuniperの起動時に読み込むファイルとなります。

% cd /config/
% ls
juniper.conf.gz 

次に「3CDaemon」へコンフィグをバックアップします。

% ftp 1.1.1.2
Connected to 1.1.1.2.
220 3Com 3CDaemon FTP Server Version 2.0

/* ここで3CDeamonのusernameとパスワードを入力 */
Name (1.1.1.2:admin): anonymous
331 User name ok, need password
Password:
230 User logged in
Remote system type is UNIX.
Using binary mode to transfer files.
ftp>


/* putで該当ファイルをアップロード */
ftp> put juniper.conf.gz
local: juniper.conf.gz remote: juniper.conf.gz
200 PORT command successful.
150 File status OK ; about to open data connection
  0% |                                                                                                                                                           |     0       --:--
100% |**********************************************************************************************************************************************************|  3608       00:00 ETA
226 Closing data connection; File transfer successful.
3608 bytes sent in 0.10 seconds (35.30 KB/s)

これで完了です。

3CDeamonからバックアップコンフィグをダウンロード

ダウンロードは先ほどの手順と同じです。
該当のファイルを保存しているフォルダにアクセスし、3CDeamonからダウンロードをします。

ちなみに、ダウンロード前にバックアップはとっておきましょう。

% cd /config/

/* コンフィグバックアップ */
% mv juniper.conf.gz 20141107_juniper.conf.gz
% ls
20141107_juniper.conf.gz

以下にて、3CDeamonからコンフィグをFTPでダウンロードします。

% ftp 1.1.1.2
Connected to 1.1.1.2.
220 3Com 3CDaemon FTP Server Version 2.0
Name (1.1.1.2:admin): anonymous
331 User name ok, need password
Password:
230 User logged in
Remote system type is UNIX.
Using binary mode to transfer files.
ftp> 


/* getで該当ファイルをダウンロード */
ftp> get juniper.conf.gz
local: juniper.conf.gz remote: juniper.conf.gz
200 PORT command successful.
150 File status OK ; about to open data connection
0% | | 0 --:--
100% |**********************************************************************************************************************************************************| 3608 00:00 ETA
226 Closing data connection; File transfer successful.
3608 bytes received in 0.10 seconds (35.41 KB/s)

ダウンロードされたファイルは中身を確認したいですよね。そこでスーパーユーザになることで該当のファイルを確認することが可能です。

% su
% ls
juniper.conf.gz

/* コピーしたファイルの中身を確認 */
% gzip -cd juniper.conf.gz

確認後exitでもとにもどり、再起動を実施します。

> request system reboot

これで再起動後、うまくコンフィグが反映されていればOKです。




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げんき☆ひろき
インターネット関連のSEをやっています。 ネットワーク、サーバー、ストレージ、仮想基盤まで幅広く手を出しており、MVNOの構築経験もあります。 現在は、Pythonを使ったプログラミングの開発をしネットワークの自動化ツールを作成しています! Pythonの入門書も作成しているので、ぜひ参考にしてください!