Pythonでエクセルの特定の文字列のセルの周辺データを取得するためのプログラムを作成しました。
例えば、以下のように、「東京」というセルデータの右側のセルのデータを一括で取得したいときなどに便利です。
- [東京都] [品川区]
- [東京都] [墨田区]
- [東京都] [新宿区]
今回は「openpyxl」ライブラリで「offset」を利用し、対象文字列周辺のセルデータ取得プログラムを書きました。
エクセルデータの取得で参考にしてください。
「openpyxl」の「offset」を利用した指定文字列周辺データを取得するプログラム
今回は以下のエクセルのセルデータの文字列で「tmpfs」に該当する右隣のセルのデータを取得します。
※ excel-data.xlsx
「offset」コマンドを使用したセルの周辺データ取得プログラム
以下のプログラムは特定のセルデータの中から、「tmpfs」という文字列を検索し、その隣のセルデータを取得します。
※ offset-test01.py
import openpyxl as px wb = px.load_workbook('excel-data.xlsx') ws = wb["Sheet1"] B2_COL = 2 B8_ROW = 2 E2_COL = 6 E6_ROW = 6 # 範囲データを順次処理 for row in ws.iter_rows(min_col=B2_COL, min_row=B8_ROW, max_col=E2_COL, max_row=E6_ROW ): for cell in row: # 該当セルの値取得 cell_value = cell.value o = cell.offset(0,1) offset = o.value # セル範囲内に該当の文字列が存在する場合表示 if 'tmpfs' in cell_value: print(cell.coordinate, cell_value, offset) # ロードしたExcelファイルを閉じる wb.close()
- 1行目:「openpyxl」をインポート
- 3行目:対象のエクセルファイルを読み込み
- 5行目:読み取ったエクセルから対象のシートをアクティブ
- 7−11行目:データを取得する範囲のセルの情報を取得
- 14行目:ws.iter_rowsで対象シートのセルの範囲を指定
- 17行目:セルのデータを取得
- 18−19行目:対象の文字列の右隣のデータを取得
- 21−22行目:対象の文字列があった場合、右隣のデータを表示する
実行結果
以下でプログラムを実行することにより、対象の文字列とその右隣のセルのデータが出力されます。
offset-test $ python3 offset-test01.py B2 devtmpfs 908M B3 tmpfs 920M B4 tmpfs 920M B5 tmpfs 920M
「offset」で周辺データは自由に取得可能
上記プログラムで、offsetの数値を変更することで自由にセルの周辺データを取得できます。
対象のセルの右隣のデータを取得
o = cell.offset(0,1)
対象セルの左隣のデータを取得
o = cell.offset(0,-1)
対象セルの一つ下のデータを取得
o = cell.offset(1,0)
対象セルの一つ上のデータを取得
o = cell.offset(-1,0)
openpyxlの「offset」を利用したプログラムは以上となります。
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