AWSやAzureなどクラウドサービスをこれから利用したい、勉強したいと思っている方は多いとおもいます。
ただこの「クラウドサービス」は自社で資産を管理する「オンプレミス」とはどのように違うのかふわっとしているところがあるので自分なりにまとめてみました。
「オンプレミス」と「クラウドサービス」の違い
クラウドサービスはサーバーやネットワークなどのインフラ環境を提供するサービスとなります。
このクラウドサービスとそれまで自社で設備を用意していた「オンプレミス」との違いについて以下でまとめてみました。
自社で資産を用意する「オンプレミス」
「オンプレミス」はサーバやネットワーク機器などのインフラ機器をを自社やデータセンターなどで用意することを言います。
自社でインフラ機器はすべて用意する場合、サーバやネットワーク機器などを用意し自社で構築を行います。
この「オンプレミス」では以下のような課題が上げられます。
初期インフラ構築完了までの期間が必要となる
オンプレミスではサーバやネットワーク機器などの機材の調達、設置が必要となるため、構築が完了するまで期間が必要となります。
また、事前に入念な打ち合わせ、設計なども必要となるため、即日サーバーの台数を増やしたいというようなことは困難となります。
リプレース時期に費用が掛かり、構築も日数が必要となる
上記と同じく自社環境のリプレース時期になった場合、入念な下準備は必須となります。
さらに新規構築スペースの確保、設置、データ移行などリプレースが完了するまでの期間が必要となります。
保守が必要となる
自社で準備したサーバやネットワーク機器はもちろん自社で保守が必要となります。
初期コストが高くつくのはもちろんのこと、サーバやネットワーク機器が故障や障害になった場合は解析・対策・交換などいろんな面でコストがかかります。
さらに、これらの機器で異常が発生しないかを日々監視する運用システム・運用にかかわる人員が必要となります。
障害対策に費用がかかる
サーバやネットワーク機器が故障した場合は、交換をする必要があります。
そのためにサービスが継続するよう、冗長化の構成を事前に用意したりします。
機器が壊れた時でも冗長化し2台以上用意したり、回線も二重化する必要があります。
このような設計や環境を整えるだけでもコストはかかります。
資産を用意せず環境を借用する「クラウドサービス」
クラウドサービスではオンプレミスで上げたような課題や問題に対して解決しているところが多くメリットが多い点があげられます。
そもそもクラウドサービスでは資産を設置するための環境は必要なく、サーバーやネットワーク機器はすべてクラウドサービス側に用意されています。
クラウドサービスを利用した時点ですぐにサーバーやネットワーク機器をすぐに借用し、使用することができます。
クラウドサービスのメリットは以下でまとめました。
サーバやネットワーク環境は即時に利用できる
クラウドサービスでは、物理的な機器の設置は必要なく、クラウドサービスの管理画面から操作することにより、数分でサーバやネットワークを構築・準備することができます。
システムアップデートが容易
上記のように簡単にシステム環境を構築することができますが、バージョンアップなどのシステム変更なども簡単に実施することができます。
機器の入れ替えのようなリプレースもないのでコストもかなり抑えられます。
保守は必要ない
クラウドサービスでは基本保守は必要がないです。
サーバやネットワーク機器などは主にクラウドサービス会社が保有し、管理します。
機器が壊れたときの交換やアップデート、セキュリティ対策なども実施してくれるので、保守の必要がありません。
常に最新の設備を使用することができます。
障害対策にかかる費用が抑えられる
クラウドサービスでは予備の設備を準備したりする必要はありません。
ほとんどのクラウドサービスでは仮想環境化において回線を冗長化していますし、データセンターも複数の拠点で運用しています。
各拠点間でのデータ同期をすることにより、大災害が発生した際も耐えられ分散して運用するシステムを用意しています。
サーバのスペック変更が容易にできる
クラウドサービスではサーバは仮想化されているため、管理画面から対象のサーバのCPU・メモリの拡張など容易に変更することが可能です。
なので、初めは低コストでサーバを運用し、利用者が増えてきた時期を見てスペックを上げるという運用もできます。
「オンプレミス」と「クラウドサービス」の大きな違いについてまとめました。
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