【CentOS8】固定IPアドレスからDHCPへ変更する手順(nmcliコマンド)

すでに設定済みの固定IPアドレスをDHCPに変更する手順をメモしました。

「nmcli」コマンドで固定IPアドレスからDHCPへ変更する方法

すでに固定IPアドレスで設定しているインターフェースをDHCPへ変更するには「nmcli」コマンドを使用し変更を実施します。

今回対象のインターフェースは「ens224」となります。
このインターフェースを以下コマンドでDHCPへ変更します。

# nmcli connection modify ens224 ipv4.method auto

コンフィグファイル内に残った固定IPアドレスを削除

上記設定で固定IP割り当てからDHCPへ変更されましたが、このままだと以前まで使用していた固定IPアドレスが残ったままになります。

以下でコンフィグファイルで不要な設定を削除します。

# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ens224

TYPE=Ethernet
PROXY_METHOD=none
BROWSER_ONLY=no
BOOTPROTO=dhcp
DEFROUTE=yes
IPV4_FAILURE_FATAL=no
IPV6INIT=yes
IPV6_AUTOCONF=yes
IPV6_DEFROUTE=yes
IPV6_FAILURE_FATAL=no
IPV6_ADDR_GEN_MODE=stable-privacy
NAME=ens224
UUID=28ee1b60-db57-4a16-a791-2c871122232c
DEVICE=ens224
ONBOOT=no

## 以下の不要な設定を削除
IPADDR=192.168.1.66
PREFIX=24
GATEWAY=192.168.1.1

設定変更後、以下コマンドでネットワークを再起動します。

# systemctl restart NetworkManager.service

DHCPに変更されたことを確認

上記で変更後、connectionの状態を確認しDHCPに変更されていることを確認します。
コマンド出力結果で以下が設定されていることを確認します。

  • ipv4.method: auto
  • ipv4.addresses: 設定なし
  • ipv4.gateway: 設定なし
  • ipv4.dns: 設定なし
# nmcli -f ipv4 connection show ens224
ipv4.method:                            auto
ipv4.dns:                               --
ipv4.dns-search:                        --
ipv4.dns-options:                       --
ipv4.dns-priority:                      0
ipv4.addresses:                         --
ipv4.gateway:                           --
ipv4.routes:                            --
ipv4.route-metric:                      -1
ipv4.route-table:                       0 (unspec)
ipv4.routing-rules:                     --
ipv4.ignore-auto-routes:                いいえ
ipv4.ignore-auto-dns:                   いいえ
ipv4.dhcp-client-id:                    --
ipv4.dhcp-iaid:                         --
ipv4.dhcp-timeout:                      0 (default)
ipv4.dhcp-send-hostname:                はい
ipv4.dhcp-hostname:                     --
ipv4.dhcp-fqdn:                         --
ipv4.dhcp-hostname-flags:               0x0 (none)
ipv4.never-default:                     いいえ
ipv4.may-fail:                          はい
ipv4.dad-timeout:                       -1 (default)
ipv4.dhcp-vendor-class-identifier:      --

次に「ip addr」コマンドでインターフェース「ens224」へIPアドレスが割り当てられたことが確認できます。

# ip addr show

3: ens224: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
    link/ether 00:50:56:8d:6e:38 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    inet 10.1.1.187/22 brd 10.1.1.255 scope global dynamic noprefixroute ens224
       valid_lft 511sec preferred_lft 511sec
    inet6 fe80::2f0:a485:f7be:d8eb/64 scope link noprefixroute
       valid_lft forever preferred_lft forever

CentOS8における固定IPアドレスからDHCPへの変更方法は以上となります。




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げんき☆ひろき
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