CentOS6においてのファイルサーバSMB(CIFS)へマウントする際の必要なパッケージインストールとマウントのコマンドをまとめました。
【CentOS6】SMB(CISF)マウント設定手順
CentOSバージョン6でのSMB(CIFS)をマウントするにはsambaとcifsに関連するパッケージをインストールすることが必要となります。
以下ではSMB(CISF)をマウントするまでの手順をメモしておきます。
CentOS6で「samba-client」,「cifs-utils」のインストール
まずはネット環境につながっていることが前提条件ですが、yumインストールで以下のパッケージをインストールします。
$ yum install -y samba-client cifs-utils
CentOSでのSMB(CIFS)マウントコマンド
まずは、CentOS側でファイルサーバをマウントするためのディレクトリを作成します。
マウントをしているディレクトリとわかりやすい名前を付けます。
今回のマウントを実施するディレクトリは「hoge」とします。
$ mkdir /mnt/hoge
次に実際にSMB(CIFS)に対してマウントを実施します。
通常のSMB(CIFS)マウントコマンド
以下では通常のマウント時のコマンドとなります。
NFSと違い、user、passwordオプションを実施します。
また、マウント先のipアドレスと対象となるフォルダを指定し、上記で事前に作成した「hoge」フォルダへマウントをします。
$ mount -t cifs -o user=testuser,password=testpasswd //192.168.1.1/testdir /mnt/hoge/
エラーなく、実行できれば、以下のコマンドでマウントができたことを確認できます。
$ df -h
ドメイン参加時のSMB(CIFS)マウントコマンド
以下は、ドメイン参加をしているユーザーに対してアクセス権限を持っているSMB(CIFS)マウントのコマンドとなります。
ちなみにここでは、DNSによる名前解決ができている状態でのマウント方法となります。
$ mount -t cifs -o user=testuser,password=testpasswd,rw,domain=test.com //fileserver.test.com/testdir /mnt/hoge/
こちらもエラーなく、実行できれば、以下のコマンドでマウントができたことを確認できます。
$ df -h
次回起動時に自動でマウントできるように「etc/fstab」にマウント情報を記載する
上記でうまくマウントができた場合は、「/etc/fstab」にマウントの情報を記載しておきましょう。
ここに、マウント情報を記載することにより、再起動や、次回起動時に、毎回mountコマンドを実行しなくても、自動で起動時にファイルサーバーへマウントをしてくれます。
$ vi /etc/fstab //fs-vendor-backup.koseikan.lan/bk-iryosvr /mnt/hoge/ cifs user=nasbkuser24,password=%w6AXcqK1,rw,domain=koseikan.lan 0 2
/etc/fstabへ記載した「0 2」について
fstab記載時、最後に「0 2」と記載をしておりますが、それぞれに意味があります。
初めの数字は「dump」コマンドの可否
初めの数字「0」の箇所はdumpコマンドによるデバック対象にするかを決めます。
対象にするのであれば、「1」、対象外であれば「0」と記載します。
ここでは特にdumpを実行する理由はないので「0」とします。
後ろの数字は「pass」コマンドの優先順位決定
ここでは起動時にfsckがファイルシステムのチェックする優先度を指定します。
優先度は0−2までとなり、以下ではそれぞれの説明となります。
- 「0」ファイルシステムチェックはしない
- 「1」ファイルシステムチェックの優先度が一番高い。ルートファイルシステムは「/」である必要がある
- 「2」そのほかのファイルシステムのチェック
今回のSMB(CIFS)マウントは最優先にファイルチェックをしなくても良いので「2」を指定します。
アンマウントについて
アンマウントの実行コマンドを以下となります。
$ umount /mnt/hoge
アンマウント時「デバイスがビジーです。」となった場合
アンマウントを実行する際に以下のようなエラーが発生することがあります。
エラー「umount デバイスがビジーです。」
このエラーが発生した際は以下のコマンドでどのユーザーが利用しているのか確認します。
ここでは、rootユーザーが使用していることが確認できます。
$ fuser -v /mnt/hoge/ USER PID ACCESS COMMAND /mnt/hoge/: root 1539 ..c.. bash
root権限であれば、fuserコマンドを利用して強制的にビジー(busy)状態を解除できます。
$ fuser -k /mnt/hoge
CentOS6のSMB(CIFS)マウントの手順は以上となります。
結構マウントはハマりやすいので参考にしてください。
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