「CentOS」の代替候補の一つと言われているLinuxOS「OracleLinux」をDockerコンテナで構築してみました。
前回、「AlmaLinux」のコンテナ構築もしているので参考にしてください。
「Docker」OracleLinuxコンテナ構築手順
Dockerで構築する「OracleLinux」コンテナは以下の公式イメージからダウンロードします。
https://hub.docker.com/_/oraclelinux
コンテナ起動までの手順は以下でまとめました。
「OracleLinux」コンテナイメージダウンロード
「docker pull」コマンドで公式イメージをダウンロードします。
OracleLinuxは「latest」タグがないので、タグなしでpullコマンドを実行すると、エラーとなりダウンロードができません。
公式ページに表記されているタグのバージョンを確認し、ダウンロードします。
今回は「8.4」でダウンロードを実行した例となります。
$ docker pull oraclelinux:8.4 8.4: Pulling from library/oraclelinux a21928abdd01: Pull complete Digest: sha256:d9d9039c7b33c3c7a163486733665065463a4371b71bcf73a707ef033c06232b Status: Downloaded newer image for oraclelinux:8.4 docker.io/library/oraclelinux:8.4
「OracleLinux」のイメージがダウンロードされたことを確認します。
$ docker images REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE oraclelinux 8.4 845809d06ce6 34 hours ago 247MB
「OracleLinux」コンテナ起動
次に公式イメージから「OracleLinux」コンテナを起動します。
システムデバイスにアクセスできるように、オプション「–privileged」を付与し、「/sbin/init」で起動します。
また、ssh接続もできるように「-p 1222:22」を付与しました。
$ docker run -itd --privileged -p 1222:22 --name oraclelinux --hostname oraclelinx oraclelinux:8.4 /sbin/init 61a078dba3357c43d1020a3386c457646825951448379bdd3c7403b7c684a4ca
「docker ps」コマンドで「OracleLinux」コンテナが起動したことを確認します。
$ docker ps CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES dd34b14d1ab2 oraclelinux:8.4 "/sbin/init" 5 seconds ago Up 3 seconds 0.0.0.0:1222->22/tcp, :::1222->22/tcp oraclelinux
「OracleLinux」コンテナへアクセス
コンテナ起動後、「OracleLinux」コンテナへアクセスします。
$ docker exec -it oraclelinux /bin/bash [root@oraclelinx /]# [root@oraclelinx /]#
コンテナアクセス後、以下コンテナのアップデートを実行します。
[root@oraclelinx /]# dnf -y update [root@oraclelinx /]# dnf -y upgrade
「OracleLinux」コンテナへSSH接続
次に「OracleLinux」コンテナへSSH接続を実施します。
「OracleLinux」コンテナ起動時はすでに「sshd」サービスは起動しているようです。
[root@oraclelinx /]# systemctl status sshd ● sshd.service - OpenSSH server daemon Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/sshd.service; enabled; vendor preset: enabled) Active: active (running) since Wed 2021-07-14 07:43:35 UTC; 7min ago Docs: man:sshd(8) man:sshd_config(5) ------中略------ Jul 14 07:43:35 oraclelinx systemd[1]: Starting OpenSSH server daemon... Jul 14 07:43:35 oraclelinx sshd[61]: Server listening on 0.0.0.0 port 22. Jul 14 07:43:35 oraclelinx sshd[61]: Server listening on :: port 22. Jul 14 07:43:35 oraclelinx systemd[1]: Started OpenSSH server daemon.
ssh接続前にコンテナでrootパスワードを新規作成します。
[root@oraclelinx /]# passwd Changing password for user root. New password: Retype new password: passwd: all authentication tokens updated successfully.
コンテナからログアウトし、以下でコンテナにssh接続を実施します。
パスワードは上記で設定したものとなります。
$ ssh -p 1222 root@localhost root@localhost's password: [root@oraclelinx ~]# [root@oraclelinx ~]# [root@oraclelinx ~]#
正常にコンテナにSSH接続ができれば完了となります。
「OracleLinux」コンテナの起動・SSH接続までは以上となります。
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