CiscoUCSBシリーズにおけるブレードサーバーのESXi「iSCSIブート」を使用したインストール手順をメモします。
UCSB-ストレージ間のiSCSIブート作成から起動までの手順
CiscoUCSBでは事前にテンプレートを作成することで、各ブレードサーバーの設定は同じ設定で簡単に作成できるようになります。
今回は、iSCSIブート用にServiceProfileを作成しますが、テンプレートはvNICテンプレートを使用して作成します。
テンプレート作成からiSCSIブートでのESXiインストールまでの手順は以下となります。
vNICテンプレート作成
LANタブ→「vNIC Template」→右クリック「Create vNIC Template」
- Name:任意の名前
FabricID:FabricAもしくはBを選択(FIA,Bともに作成する) - vNICに割り当てるVLANを選択
※ない場合は「Create VLAN」をクリックし新規に作成
※iSCSIブート用のVLANを作成する際は、そのVLANを「nativeVLAN」にすること※ここ重要
MTU:通常は1500でよいが、ジャンボフレームが必要な場合は9000を設定
MAC Pool:事前に作成した「MAC Pool」を選択。FIA、Bともに作成しておくこと
※MAC Poolは「LAN」→「Pools」→「root」→「MAC Pools」→「Create MAC Pool」を選択
設定後、「OK」をクリック
Service Profile作成
Serverタブ→「Servers」→「Service Profile」→「root」→右クリック「Create Service Profile」
- Naming
Name:任意の名前 - Connections
vNICs、vHBAsのチェックを外す - Boot Order
「Primary Boot Device」にチェックを入れ、「Type」を「CD/DVD」にチェックを入れる - Server Associatione(Optional)
Service Profileを適用するブレードサーバーを選択
「OK」をクリック
作成した「Service Profile」にvNICテンプレートを適用
Serverタブ→「Servers」→「Service Profile」→「root」→作成した「Service Profile」を展開
- vNICsを開き不要なvNICを削除
※自動でvNICができているが不要なので削除する - 「Add」をクリックし、「Use vNIC Template」にチェックを入れる
- Name:任意の名前
- vNIC Template:事前に作成したvNICを選択
※iSCSIブート用のvNIC以外にも、ホスト通信用、vMotion、HeatBeet用などのvNICを作成しておくこと - Adapter Policy:VMWare
※今回はESXiをインストールする。
上記で完了したら「OK」をクリック
「Service Profile」で作成するvNICは以下となります。
FI2台構成とします。
- ESXi iSCSIブート用vNIC(FIA、FIBで作成)
- ESXi ホストアクセス用vNIC(FIA、FIBで作成)
- ESXi vMotion用vNIC(FIA、FIBで作成)
- ESXi HertBeet用vNIC(FIA、FIBで作成)
最後にすべてのvNICの作成完了後に、右下の「Save Changes」をクリック
作成した「Service Profile」にiSCSI vNICsを新規作成
Serverタブ→「Servers」→「Service Profile」→「root」→作成した「Service Profile」を展開
- 「iSCSI vNICs」を開き「Add」をクリック
- 「Create iSCSI vNIC」が開かれるので以下を設定
- Name:任意の名前
- Overlay vNIC:
VNIC:iSCSIブート用に作成したvNICを選択
VLAN:iSCSIブート用に用意したVLAN(native)を選択 - MAC Address Assignment:※選択せずデフォルトのまま
上記を作成したら「OK」をクリック
最後にすべてのvNICの作成完了後に、右下の「Save Changes」をクリック
作成した「Service Profile」で「Boot Order」作成
Serverタブ→「Servers」→「Service Profile」→「root」→作成した「Service Profile」を選択
中央メニューより、「Boot Order」をクリック
中央メニュー左にある「iSCSI vNICs」を展開し、上記で作成した「iSCSI vNIC」をドラッグアンドドロップ
し、「CD/DVD」配下へ移動
※ESXiをインストする際に、CD/DVDを先に読み込み→iSCSIの順にBootするようにする
上記でブート順序を作成後、「iSCSI vNICs」配下の「Set Boot Parameters」をクリック
「Set iSCSI Boot Parameters」より以下を設定
- Initiator Name
Initiator Name Assignment:Manual
Initiator Name:任意の名前 ※ストレージ側LUNに設定するためのIQNとなる - Initiator Address
Initiator IP Address Policy:「Static」
※IPアドレスを設定。DNSがあれば設定しておく
「iSCSI Static Target Interface」
[+]ボタンを押し、以下の設定を追加
- iSCSI Target Name:※対向先ストレージLUN側のIQNを設定
- IPv4 Address:※対向先ストレージLUNに紐づけられているIPを設定
- LUN ID:※対向先ストレージのLUNに割り当てられたIDを設定
※対向先ストレージにも上記で作成した「Initiator Name」を設定しておく
対向先に必要なIQNとなるので文字列を間違わないようにすること
最後にすべてのvNICの作成完了後に、右下の「Save Changes」をクリック
iSCSIブート接続確認
上記でServiceProfile作成、ブレードサーバーへ適用されると再起動が始まります。
「FSM」タブで進行状況を確認し、完了後以下を確認します。
対象はシャーシ1号機のブレードサーバー1となります。
例えば、シャーシの2号機のブレードサーバーの2を確認したい場合は「2/2/1」とコマンドを入力します。
以下では該当のブレードサーバーに接続し、確認をした例となります。
UCS-A# connect adapter 1/1/1 adapter 1/1/1 # connect No entry for terminal type "dumb"; using dumb terminal settings. adapter 1/1/1 (top):1# attach-mcp No entry for terminal type "dumb"; using dumb terminal settings.
Pingは一つのvNICで2経路のアクセスが成功すること
※FIA、Bそれぞれで計4経路のアクセスが可能なこと
adapter 1/1/1 (mcp):8# iscsi_ping id name tgt address port tcp ping status --- -------------- --- --------------- ----- --------------------------------- 13 vnic_1 0 192.168.0.100 3260 Success (43.258ms) 13 vnic_1 1 192.168.0.101 3260 Success (42.830ms) 14 vnic_2 0 192.168.0.100 3260 Success (51.660ms) 14 vnic_2 1 192.168.0.101 3260 Success (50.839ms) adapter 1/1/1 (mcp):9#
以下のようにiSCSIコンフィグが2経路でアップしていることを確認
adapter 1/1/1 (mcp):9# iscsi_get_config vnic iSCSI Configuration: ---------------------------- vnic_id: 13 link_state: Up Initiator Cfg: initiator_state: ISCSI_INITIATOR_READY initiator_error_code: ISCSI_BOOT_NIC_NO_ERROR vlan: 0 dhcp status: false IQN: iqn.ESXi-1-A.server01 IP Addr: 192.168.0.1 Subnet Mask: 255.255.255.0 Gateway: 192.168.0.254 Target Cfg: Target Idx: 0 State: ISCSI_TARGET_READY Prev State: ISCSI_TARGET_DISABLED Target Error: ISCSI_TARGET_NO_ERROR IQN: iqn.purestorage:flasharray.82503faa0xxxxxx IP Addr: 192.168.0.100 Port: 3260 Boot Lun: 1 Ping Stats: Success (43.258ms) Session Info: session_id: 0 host_number: 0 bus_number: 0 target_id: 0 Target Idx: 1 State: ISCSI_TARGET_READY Prev State: ISCSI_TARGET_DISABLED Target Error: ISCSI_TARGET_NO_ERROR IQN: iqn.purestorage:flasharray.82503faa0xxxxxx IP Addr: 192.168.0.101 Port: 3260 Boot Lun: 1 Ping Stats: Success (42.830ms) Session Info: session_id: 0 host_number: 0 bus_number: 0 target_id: 0 vnic_id: 14 link_state: Up Initiator Cfg: initiator_state: ISCSI_INITIATOR_READY initiator_error_code: ISCSI_BOOT_NIC_NO_ERROR vlan: 0 dhcp status: false IQN: iqn.ESXi-11-B.server02 IP Addr: 192.168.0.2 Subnet Mask: 255.255.252.0 Gateway: 192.168.0.254 Target Cfg: Target Idx: 0 State: ISCSI_TARGET_READY Prev State: ISCSI_TARGET_DISABLED Target Error: ISCSI_TARGET_NO_ERROR IQN: iqn.purestorage:flasharray.82503faa0xxxxxx IP Addr: 192.168.0.100 Port: 3260 Boot Lun: 1 Ping Stats: Success (51.660ms) Session Info: session_id: 0 host_number: 0 bus_number: 0 target_id: 0 Target Idx: 1 State: ISCSI_TARGET_READY Prev State: ISCSI_TARGET_DISABLED Target Error: ISCSI_TARGET_NO_ERROR IQN: iqn.purestorage:flasharray.82503faa0xxxxxx IP Addr: 192.168.0.101
KVMコンソールを起動し、isoイメージからESXiインストール
※事前にブレードサーバーにCIMCのIPアドレスを設定しておくこと
- 作成したサービステンプレート、もしくは対象のブレードサーバーを選択し、「KVM Console」をクリック
- KVMコンソールを立ち上げ、「Virtual Media」をクリックし、「Activate Virtual Devices」をクリック→「Accept this session」をチェックし、「Apply」をクリック
- 「Virtual Media」をクリックし、「Map CD/DVD」を選択
- 「Browse」をクリックし、インストールするESXiのインストーラー(isoファイル)を選択
- 「Map Device」をクリック
「Reset」で再起動し、インストール開始、インストール先にiSCSIのLUNが見えていれば成功です。
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